第25回日本Tip-Edge矯正研究会
名古屋学術大会の報告

 

平成19年9月1日(土)・2日(日) 愛知県歯科医師会館内において、第25回日本Tip-Edge矯正研究会学術大会が開催されました。

平成1991日(土曜日)

今回から会員相互の研修の場として本大会前日に希望者が集い、半日セミナーが行われました。
@  セファロ分析・・・・・・・・指導担当:犬伏俊嗣先生
A  ワイヤー・ベンディング・・・指導担当:藤崎 聡先生
B   症例相談コーナー・・・・・・指導担当:宮島邦彰先生

これらの各セミナーは日頃の患者さんへの治療方針や計画の立案でわからない点や、治療においての効率の良いワイヤー・ベンディング法等を各講師の先生方に相談ができる第一回目の企画であり、自院での治療へ役立てて頂ける内容となり参加者全員に好評でした。

平成1992日(日曜日)

最初に大会長の竹内精司先生の開会の辞に始まり、JTSO会長の吉田孝洋先生の挨拶にて総会へと進行しました。
 午前最初の講演はJTSO理事でもあります石原健也先生による『スーパー・ライトフォースとセルフライゲーション・ブラケット』の題目で近年パッシブ・セルフ・ライゲーション・ブラケットを使った注目されている
DAMONシステムについてご紹介がありました。

次に名古屋の矯正専門医の酒井優先生による『顎関節と矯正治療』の特別講演がありました。矯正治療の目標はどこにあるのか?より正確な診断のため多くの情報と精密な資料(コーン・ビームCT)等を集積させる重要性について歯列咬合のみならず顎関節との調和やリモデリング作用について講演がありました。

午後の部の最初にセントルイス大学矯正科臨床教授の宮島邦彰先生による教育講演『インプラントをアンカーにした矯正治療』がありました。その内容は従来の矯正治療の問題点である歯牙を動かすためのアンカーロスを防ぐためにインプラントを用い、そのインプラントの作用点や直径サイズや長さ等正しく認識するという講演でした。その中で、今まで難症例といわれていた症例でも治療方法が単純化し、これからの日本でのティップエッジ矯正治療の発展とインプラント矯正治療とが普及して行くことを願っておられました。

 つぎの教育講演『矯正治療における歯の3次元的コントロール』ではエジンバラ王立医科大学矯正認定医の犬伏俊嗣先生によるご講演がありました。

 この中でレクト・ワイヤ・ベンディング(特にサード・オーダー・ベンド)に必要な基礎知識と具体的なトレイニングの方法についての説明があり、@プログレッシブ・トルクAセグメンタル・トルクBインディビジュアル・トルクと非常に正確に曲げる方法や高度な術式を説明されていました。

最後に会員発表として満点症例の先生方の発表が行われました。以下の通りです。
  会員発表@:『非外科、非抜歯で対応した骨格性反対咬合』石井彰夫先生( 岡山市 開業)
  会員発表A:『アングルU級、上顎前突、非抜歯ケース』今上茂樹先生(香川県小豆島開業)
  会員発表B:『マイクロ・インプラントを用いて大臼歯の圧下を行った症例』野上奨衛先生( 川崎市 開業)

これらの先生方は、症例展示において特に優秀な成績を修められた自己の症例を発表としたものです。どの症例も非常にティップエッジ・システムの特徴を生かして工夫ならびに治療された症例でした。

最後に認定委員長から症例講評がありました。これは会員の先生方の症例を会場に特設された場所に各々の症例を出しより、会員全員で評価採点するものです。(満点症例4人の候補、次大会に続く。)

そして、本年度の認定証の授与式となり和やかな雰囲気の中、次期の京都大会の説明のあと、閉会となりました。

庶務  馬渕 隆史