第21回日本Tip-Edge矯正研究会
新潟学術大会報告
今年で日本ティップエッジ矯正研究会も第21回目を迎え、中部支部新潟県での大会
となり、あいにくの天気にもかかわらず、北は北海道から南は九州地方まで参加者があり、
大会長の吉田孝洋先生のあいさつに始まり、順調にプログラムの進行が進められました。
最初に犬伏俊嗣先生による「症例展示とJTSO認定医」ですが、今回の新潟大会より
会員による症例展示を始めるにあたっての要領の説明がありました。この資料は、会員相
互の意見交換や研鑽意欲を高め、会の学術レベル向上をはかる共通のツールとして意義が
高いのだという説明もありました。また、優秀症例を提出された先生には症例を重ねて頂
き、日本Tip-Edge矯正研究会からJTSO矯正認定医を取得できる制度を設け、魅力のある
会の方針やそのための保定期間までの資料作成のあり方を海外の矯正認定医試験の実際と
比較された内容でした。
会員発表は6人あり、それぞれ臨床においてティップエッジシステムの能率がよい治療
法や、幼児から成人までの幅広い多種多様の装置の併用や、成人矯正においてのトラブル
や悩みについてもありました。
二日目の最初の講演に新潟大学院 教授の花田晃治先生の「包括治療としての歯周矯正」
の講演がありました。日本は世界の国々の中では特徴的な右肩上がりの高齢化により、
「衣・食・住」から「医・食・住」へと高齢者の社会生活をおくるにあたり口腔機能の改
善を行うことの重要性を説明して頂きました。また、矯正中のラットを使った、組織での
骨添加吸収像の所見で破骨細胞が、造骨細胞と同時に現れている貴重なスライドの説明も
ありました。
続いてセントルイス大学教授宮島邦明先生より、「新時代の速やかで審美的な矯正治療」
の講演がありました。従来より行われているコルチコトミーや顎外科手術、骨延長法に加
え、RAP(局所の治癒促進現象)についての説明もあり、これをティップエッジシステム
への応用することによりより迅速な動的治療の確立、またデュランソフトシートを利用し
た審美的矯正システム「アクアシステム」とティップエッジシステムへの併用による方法
も講演された。
最後に教育講演「インプラント矯正」について吉田建美先生より、ITIオルソ・インプラ
ント・アンカーによる口蓋正中部にナンスのボタンのように骨内へ植立するタイプの説明
がありました。どの症例もほとんどアンカーロスは、起こらずにかつ安全にできるという
ことでした。
以上、簡単に講演内容についてまとめさせて頂きました。